2020年の春からこの話をずっと取り上げているitskiblog.comですが、続報が今週ありました。
この話をまだ知らない方は過去記事もご覧ください。
*参照:全長5キロ世界最長ダウンヒルコース計画。2022スイス・イタリアアルペンスキーワールドカップ情報まとめ
このコースレイアウトを作っているのは元W杯選手でありダウンヒラーのディディエ・デファーゴ(スイス)のようで、選手や元選手たちから賛否が飛んでおり、結果的に現時点の計画は
「1000m短縮する」
という新たなコースレイアウト案を作成したようです。
https://www.laola1.at/de/red/wintersport/ski-alpin/news/planaenderung-fuer-mega-abfahrt-vom-matterhorn—kuerzere-strecke/
これによると2021年時点の世界最長コースであるウェンゲン(4400m)のタイムがビンセント・クリヒマイヤーの2分28秒なのに対し、デファーゴは2分20秒以内に収まるというもの。
ドミニク・パリスとデファーゴ、ノイロイターを中心に議論しているようですが、個人的にはウェンゲンが誇る「世界最長コース」を死守したい人もかなり多いのではないかと思っています。
最終的には
- お金
- 安全性
の2つで決定が下されると思いますが、世界最長がマッターホルンのほうに移動するのであれば、ウェンゲンはごく普通のW杯になってしまいます。また、対するマッターホルン側も世界最長コースでなければごく普通のW杯コースとなります。(国境をまたぐのはユニークですけどね)
日本人の多くは富士山が日本一の高い山と認識していますが、日本で2番目に高い山はほとんどの人は知らないでしょう。(2位は南アルプスの北岳で標高3193m)
また、男子100mの世界記録保持者はウサイン・ボルトというのも有名ですが、2位はほとんどの人が知りません。
それだけ1位は重要であり、まだまだウェンゲンとマッターホルンの戦いは続くのではないかと思います。
なお、開催日は2022年の11月になっており、ゾルデン開幕戦後、北米開幕戦前になる予定です。