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*読者さんからのご指摘により翻訳が間違っていたので訂正版をお送りします。この場を借りてご指摘してくださった読者様に深く感謝致します。(訂正部分には文字に横線が入り、太字が訂正後の情報、追加情報です。)
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トップアスリートのみ利用可能なスキー用品格安注文プラットフォームをFISが構築
スキー業界にとって大きな動きとなりそうな記事が海外にて公開されました。
結論から言うと国際スキー連盟(FIS)は
- スキー用具を
選手向け(トップアスリート向け)に大幅割引価格で販売 - 予約受付の場所はwinter sports equipment (SRS)でやる。
- 各スキーメーカーブランド商品を発展途上国の選手にも安く用具を提供
- 各国のスキー連盟が窓口でまとめて注文っぽい。(日本なら全日本スキー連盟(SAJ)が窓口になる?)
- 対象となる選手はワールドカップ、ヨーロッパカップ、FISレースに出る選手でFISポイントを持っているアルペン、ノルディック、フリースタイルスキーの各種目の選手
というプラットフォーム作りを公約通り実行するようです。はてなマークがあるのはそこまで詳しく調べていないのでなんとも言えないからなのですが、どうも個人ではなく一旦連盟でまとめるような書き方になってますね。
①Member National Ski Associations can log in to the FIS Member’s Section where they can find contact information for the different Ski Manufacturers to place individual orders.
② Alpine, Nordic and Freestyle disciplines is now available for qualifying athletes with FIS points.
参照1:https://skiracing.com/news/eliasch-leads-fis-to-create-low-cost-equipment-platform-for-all-nations/
参照2:https://www.fis-ski.com/en/international-ski-federation/news-multimedia/news/fis-and-srs-create-low-cost-equipment-platform-for-all-nations
従来はスキー用品店などにいって先行予約受付で安い価格で提供されきましたが、これよりさらに安い値段になるのかもしれません。
ただし、日本の場合どのくらいの値引きかは不透明
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実はニューモデルスキーを海外の通販(アマゾン)とかで検索すると日本の半額くらいで買えたりします。
要は輸入される際に関税、スキーショップの利益、為替変動などが加わって店頭価格になるわけですが、結果日本の場合GS・SL用のスキー板だけでも14万円くらいします。(90年代半ばの超円高1ドル80円くらいの時はロシニョールの7Xが定価75000円くらいだった)
これを会長は問題視していたのかわかりませんが、とにかく全世界のスキー選手に向けて安い価格で提供する仕組みをネット上に作ったと発表したので、気になる人はSRSやSAJに問い合わせるのが確実かなと思います。
ただ、ネット通販の場合ビンディング込みの値段で最近は販売されていますから、SRSの仕組みを使ってもそれなりの値段になるのではないかと私は予想しています。
日本のスキーメーカーの用具であれば関税などはありませんが(*1)、海外メーカーだとどうしても輸入せざるおえないので、その分メーカーの利益などを下げて低価格にする工夫は必要かと思います。(このあたりの問題はいずれ3Dプリンターで解決され、世界各国で生産できるようにはなるとは思います。ただ、職人確保の問題とかいろいろハードルはありますが)
果たして、いったいいくらでニューモデルが買えるのか。もしSAJが窓口ならホームページに一覧で公開してくれればありがたいですね。
追伸:一方、スキー用品店の売り上げがどうなるのかも心配です。SAJがニューモデル試乗会をやるのかどうかもわかりません・・・。
- *1関税に関してはかからないそうで、ブーツはかかります。(モノによって違うようです。)