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12月14日に全日本スキー連盟(SAJ)公式ホームページにて2021−2022シーズンのフッ素スキーワックスのルールについて改めてアナウンスが出ました。
結論から言うと
- 国際スキー連盟(FIS)の競技ではフッ素ワックスは使用禁止
- だけど、検査機器がないので検査はしない。
という謎ルールとなりました・・・。
さらにSAJ・FISの文章を見ると
フッ素を含むワックスやチューニング製品の使用は、FIS のすべての種目およびレベルで禁止する。フッ素系ワックスは競技上、有利になることがあり、競技中に使用した場合は失格 となる。
参照:http://saj-wp.appmlj.com/wp-content/uploads/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88ICR2021%E5%B9%B47%E6%9C%88%E7%89%88.pdf
と書いており、
「フッ素ワックスは有利になることがある」
と書いてます。
おそらく検査キットを世界中に設置するより、ワックスメーカーにフッ素を入れないよう指示した方がコスパが良いので、検査しないほうが効率が良いからではないかと思われます。(たぶん)
問題はFISもSAJも
「フッ素ワックスが有利になることがある」
と書いてある部分です。
検査はしないので、当然ですが使う選手が出てくるでしょう。
どこかのページでフッ素不使用ワックスのほうがタイムが出ると見たことがありますが、実際どうなんでしょうかね?
ぜひみなさんのコメントを下記から募集したいと思いますが、メーカー側も努力してるので徐々に市場からフッ素ワックスが消えていくと思います。
深刻なのは仮にフッ素入りの方がタイムが出る場合、
という別の問題が出てきます。
事実、フッ素スキーワックス一覧を見るとまだまだスキー用品店で売っているところがあり、店側としても在庫処分をしたいという意向があるかと思います。
タイムが明らかに出る場合は、フッ素ワックスの需要は消えないわけで、こちらを使う選手のほうが有利になるケースが出てくる可能性があるでしょう。
これではレースの公平性が保たれるのか疑問です。
フッ素が入ってようが入っていまいがタイムにはたいした影響がないだろ
という声も聞こえてきそうですが、2本目進出がかかっている選手、表彰台まであと一歩という選手はワックスによる影響が出てきます。
コンマ差だと選手自体のレベルはほとんど変わらないわけですから、用具やワックスの影響も十分に考えられます。特に緩斜面のコースだと尚更で、ワックスの影響はかなり出ます。
そのくらい深刻な問題なのですが、ここはハッキリとスキーショップで一切売らないくらいのことをしないと公平性が保たれないのではないかと思います。それでもメルカリやヤフオクで高値で取引される闇市場になると思われますが、この問題は早く解決すべきではないかと個人的に思います。
果たして今のFIS/SAJのフッ素ワックスルール規定は正しいのか。
これが精一杯なのかもしれませんが、きちんとルールを作った方が良いのではないかと思います。